先輩との出会い
新卒で入社した会社は金融系ではなかったし、今のようにiDeCoも話題になってなかったので、普通に生活していればおよそ投資に触れる機会は無い環境だった。
新卒研修が終わって本配属された部署の先輩は、僕がExcel関数使えないとすぐ「○ね」とか言うパワハラクソ野郎だったが、いわゆる意識高い系の人で「金持ち父さん貧乏父さん」とかカーネギーの著書を色々勧めてくれたし、やっちゃいけない事だけどオススメ電子書籍のデータのコピーをくれたりした。
某日本を代表する家電メーカーの元重役の方が古巣の株式を大量に持っており、毎年100万円以上の不労収入を得ていた。
人生を変えるアドバイス
先輩は勧めた本を素直に読む後輩に嬉しくなってしまったのか、遂には勧めた本の感想文を提出させるという鬼畜プレイをし始め、迷惑極まりないモンスター社員になってしまった。
なので、名著をたくさん読んだけど覚えているのは辛かったということだけ。本の内容はほぼ覚えてないけど、先輩が言っていた「毎月給料明細をとっておけ」「財形をやれ」は、今振り返ると、名著には書いていないけども当時の自分が見聞きした中で最高の金言だった。
得られた気づき
確認したら捨てていた給料明細を毎月保管するようになって気づいたことは、「給料が少ない」ってことと、「給料は全然上がらない」ということ。そんなの明細見なくても分かるだろと思われるかもしれないけど、数字は可視化して並べて見て初めて実感できるものだと思う。
給料が少なくてかつ増えなければ、当然貯金(資産)も増えない。なので、財形という仕組みで自動的に貯まるようにすることが大切ということを学んだ。
当時はマネーフォワードなどのアプリも無かったので、先輩のアドバイスがなければ自分の給料推移を把握するのにもっと時間がかかっただろうし、資産を増やすには「仕組み化」が必要であることに気づくのももっと遅かったと思う。
弱者の金融戦略
20代前半はことさらに給料が低く、20代後半では躊躇いなく借金もする、アラサーになっても生活費を賄うのに手一杯で資産運用なんか全くできる状況にない、明らかな金融弱者でした。
ただ、その時感じたことや経験、周りの人がかけてくれた言葉は、間違いなく今の自分を形作る基礎になっています。
今ではiDeCoや新NISAのような基本的な資産運用だけでなく、法人設立までして仮想通貨トレードをするようになっており、自分の20代〜30代前半までの無様な庶民の金融サバイブライフを「弱者の金融戦略」としてカテゴリ化してまとめて行きたいと思います。